イタリア中部地震支援 アマトリチャーナの故郷を救え

アマトリチャーナの故郷を救え

今月２４日、イタリア中部で地震が起き、これまでに３００人近くが死亡しました。被災地のアマトリーチェは、パスタ料理「アマトリチャーナ」発祥の地です。世界各地のイタリア料理店などでは、アマトリチャーナを客に食べてもらい、その売り上げの一部を被災者のために寄付しようという活動が行われています。日本のイタリア料理店でも広がりを見せるなど、被災地支援の動きが始まっています。

これまでに２９０人が死亡

今月２４日にイタリアで起きた地震では、中部のアマトリーチェの中心部などが壊滅的な被害を受け、これまでに２９０人が死亡しました。
被災地では２７日、国葬が行われ、会場の１つでは司祭が、がれきの下敷きになった９歳の少女が３歳の妹を抱きしめて、かばうようにして亡くなっていたと語りました。妹は助かったということですが、イタリア国民は悲しみを深めています。
被害はアマトリーチェのほかにも広い範囲に及んでいて、北に３０キロほど離れたところでも、多くの住宅の屋根が崩れたり、壁にひびが入ったりする被害が出ています。住民は自宅が一部でも損壊した場合、検査で安全性が確認されるまで帰宅を禁じられており、テントや車の中で夜を過ごしている人も多いということです。

「東日本大震災の支援の恩返しを」

ネットではイタリア中部の地震について、心を痛める声や東日本大震災の恩返しをするべきだといった書き込みが相次いでいます。
「東日本大震災の時にはイタリアにも助けていただきました。今度は、われわれの番。『恩返し』は何よりも大切な精神です。みんなで募金しましょう」
「がれきの下で、お姉ちゃんが妹をかばって亡くなったと聞いて、泣きそうになった。妹が生きていたと聞いて、なおさら泣ける」
「折しも国交１５０周年記念の前日にイタリアで起こった地震。日本もいろいろ支援してほしい」

名物パスタを食べて支援を

被災者を支援するため、イタリア料理店などがアマトリーチェ発祥のパスタ料理、アマトリチャーナを客に食べてもらい、その売り上げの一部を寄付しようという活動が世界各地で広がっています。
アマトリチャーナは豚のほお肉の塩漬けと、羊のチーズを使ったトマトソースのパスタで、ローマをはじめとしたイタリア中部地方の郷土料理です。
ＡＦＰ通信によりますと、この活動はローマ出身のグラフィックアーティスト、パオロ・カンパ－ナさんが、各地のレストランに対し、アマトリチャーナをメニューに加え、１皿につき２ユーロ（約２３０円）を被災者の支援に寄付しようとフェイスブックで提案したところ、イタリア国内の７００店以上から協力の申し出があったということです。
カンパーナさんのもとにはイタリア国外のレストランからも協力したいと連絡があったということで、日本でもアマトリチャーナを提供して、売り上げを寄付しようという店が相次いでいます。

フェイスブックの「イタリア中部地震支援情報～アマトリチャーナの故郷を救え」と題した日本語のページには、「僕の大好きなイタリアに笑顔が戻るように微力ながら協力させていただきます」とか、「今回のイタリアの震災にとても衝撃を受けており、当店でも何か出来ないかと思い賛同させていただきました」などと、国内のイタリア料理店から活動の参加を申し出る書き込みが相次いでいます。
この活動を提案したカンパーナさんも、このページに「全てのイタリア及び世界のレストラン関係者に感謝します。日本を愛しています。何の問題もなく支援を進めている姿は世界の中で際立っています」とコメントを寄せています。
このページでは、日本国内で活動に参加しているイタリア料理店などを知ることができ、２９日午前１０時の時点で、北海道から鹿児島県まで８６の店舗が参加しています。
（NHK　NEWS　WEBより）

このような活動を知り、オープン当時からアマトリチャーナは当店の人気パスタでもあるので、被災された方に微力ながら協力したいと思いました。

コース料理のみなので、パオロさんの提案の形とは違う形ですが、募金箱を設置いたしました。
皆様もこの活動を知って欲しいと思い書きました。
よろしくお願いします。