「エルカビオ・ロブレ2006マス・ケ・ヴィノス」
このワインのオーナーは、イラン生まれのドイツ人女性、アレハンドラ。
ワイン作りの理想を求めて、ドイツ、イタリア、南アフリカを巡り、1988年スペインの銘譲リオハに辿りつきました。
そこで彼女は、醸造家夫妻ゴンザカとマイとの運命的な出会いをします。
3人でチームを組み、自分たちのワイナリーを立ち上げました。
そこはゴンザガの故郷であるラマンチャのドスバリアスという人口わずか2000人の村にあります。
ワイン作りでは異例の標高750mという高地に畑があります。スペインは積算日照量が多く、気温の高い産地として知られますが、標高が高いこの産地は夜間の放熱により気温が下がります。これが葡萄の樹にとっては重要で、夜間に良質な有機酸を生成してくれます。
そして、この地の主要品種センシベル(テンプラニーニョ)の完熟した葡萄のみを注意深く摘み取り、このクラスとしては例外的に新樽使用比率100%の樽熟成を約6カ月行いこのワインが生まれました。
ミネラルや黒鉛、ベリー系のニュアンスが折り重なったような香りです。とがった所が無い凝縮された果実味がとても飲みやすいです。
2005年は有名なパーカー氏に絶賛され、神の雫でも紹介されたので入手困難ですが、2006年もお手頃でおいしいワインです。
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