シャトー・ピュイゲロー2004
シャトー・ピュイゲローは、フランスはボルドーのドルドーニュ河の右岸、コート・ド・フランという産地にあるシャトー。コート・ド・フランは、サン・テミリオンの東約10km程の所にあって、約600人の村人が住む緑の丘の頂上、小さな川や森、ポピーやキンポゲの生えている牧草地に向かって下る斜面に、葡萄の木が広がる美しい村です。
その土壌の潜在能力と理想的な紀行に魅力を感じて、誰よりも真っ先にこの地でワインを造り始めたのは、今やシャトー・ル・パン、ヴュー・シャトー・セルタン等の、今では数万円の価値で取引されるシャトーのオーナーでもあるティエポン家。その一族の中でも、最もこのコート・ド・フランという地を愛し、情熱を傾けるニコラ・ティエポンさんが、この「シャトー・ピュイゲロー」を所有しています。
一族の中でも最もワイン造りの鋭い才能を持っていて、なんと一族と関係の無いサンテミリオンのシャトー・マカンの造りに参加して、著しく、飛躍的にこのシャトーの品質を上げ、そして一気にスターダムにのし上げてしまったほどです。しかし、彼が最もこだわり続けるのが、この地です。なんと超プレミア・ポムロールのヴュー・シャトー・セルタンの相続権を全く迷い無く従兄弟に渡してしまう程、この地の底知れる可能性に虜になっているという造り手です。
そんなニコラさんにとって、最も彼の名を知らしめたワインといえば、間違いなくこの「シャトー・ピュイゲロー」です。このワインがフランス有力評価誌「クラスマン」で絶賛評価され、全フランスの中でも僅か509の造り手にしか与えられない★付別格評価を獲得し、ボルドーでは全く無名の産地、コート・ド・フラン地区を一躍有名にしてしまいました。
そんな彼のワインは一度飲む価値あり!です。
ボルドーの当たり年は、2000年、2005年ですが、この2004年も美味しいですね。品の良い中渋口タイプで、ボルドーらしい黒果実系です。ホームパーティに持って行くのに丁度いいワインです。これが嫌いな人はいないでしょう。
因みに神の雫では、2001年が紹介されたようです。
葡萄品種:メルロー65%、カベルネ・フラン5%、カベルネ・ソービニョン30%
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