イタリアンドルチェの中で、日本で一番知られているのはティラミスじゃないかと思います。
こくのあるチーズのクリームと、コーヒーを含んだビスケット生地が絶妙なハーモニーを見せるソフトなドルチェです。
このお菓子はもともとヴェネト州で生れました。トレヴィーゾの旧市街の真ん中で、古くから続くレストラン「ベッケリーエ」が発祥の店です。60年代に祖母と母のアイディアから生れたそうです。流石、マンマの伝統は新しいものも生み出すんですね。
元祖のティラミスは、卵黄と砂糖、マスカルポーネチーズを泡立て器で混ぜ合わせ、もったりとしたクリーム状にしたものがベースで、器にサヴォイアルディ(フィンガービスケット)をコーヒーに浸して並べ、上にベース、サヴォイアルディ、ベースと重ね、最後にココアパウダーを振りかけて出来上がりです。
元祖は、子供やお年寄りの滋養を付けさせる為に作ったので、リキュールは入れて無かったようです。
「エネルギー一杯元気になるように」との意味合いで付けられた名前が、ティラミス(私を上へ引き上げてと言う意味)。今ではすっかり全世界に広まり、レシピも変化していったようです。
今回誕生日ケーキを作ろうとしたら、生クリームがあまり好きでないらしいとの情報。
チーズは好きらしいし、20人位のホームパーティ。ティラミスが丁度いいのではと思い作りました。嫌いな人少ないですしね。
私も元祖とは違うティラミスです。サヴォイアルディではなく、ジェノアーズ・ショコラを使いました。盛り付けた時のコントラストがキレイかなと思いまして。(ばたばたしてたので、画像無しです。すいません。)
ジェノアーズ・ショコラ
*全卵 200g
*グラニュー糖 125g
*薄力粉 95g
*ココアパウダー 30g
*バター 30g
1、全卵、グラニュー糖を泡立て器で混ぜ、湯煎にかけて混ぜながら30-35℃になるまで温める。
2、湯煎からはずし、リュバン状になるまで泡立てる。
3、薄力粉とココアを2-3度振るっておく。
4、表面に散らすように振り入れ、気泡を壊さないように滑らかになって、つやが出るまで混ぜる。
5、70-80℃程度の熱い溶かしバターをへらで受けながら、表面に浮かすように加えて混ぜる。
6、今回は四角の型に流し入れ、180℃のオーブンで約25分焼く。
7、焼きあがったら、ひっくり返して粗熱をとり、元の向きで網の上で冷ます。
ティラミス
*マスカルポーネ・チーズ 250g
*全卵 4個
*生クリーム 100cc
*グラニュー糖 70g
*めちゃ濃いエスプレッソコーヒー
*アマレット
*ジェノワーズ・ショコラ
*ココアパウダー or コーヒー粉末
1、濃いエスプレッソを入れ、冷めたらその半量のアマレットを入れる。
2、卵は卵黄と卵白別々にグラニュー糖を入れて泡立てる。
3、生クリームもグラニュー糖を入れて泡立てる。
4、泡立てた卵黄にマスカルポーネを加える。
5、生クリーム、卵白も気泡を潰さないようにそれぞれ4に合わせる。
6、器にスライスしたジェノワーズ・ショコラを敷き、1をかける。
7、その上に5をのせ、作業を繰り返す。
8、最後にココアパウダーかコーヒーの粉末を振り掛ける。
サーバースプーンで盛り付けます。
最近のティラミスは大抵アマレットを使ってますね。ブランデーを使う人もいます。
レシピは色々です。卵黄はリュバン状よりもしっかりと泡立てた方がいいと思います。
何はともあれ誕生日の本人も喜んでくれたので、良かったです。めちゃめちゃおかわりしていましたね。ww
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